松田つららを演じきった女優・木内みどりの演技は、まさに真に迫るものがあった。彼女が見せた儚げでありながら芯の強い表情、ふとした瞬間に出る哀愁漂う眼差しは、役柄そのものと完全に同化していたと言える。
現場での撮影秘話によれば、過酷な冬の富良野ロケにおいて、木内は一切の妥協を許さず役に没頭していたという。共演した田中邦衛をはじめとするキャスト陣も、彼女が魅せる集中力と迫真の芝居に深く圧倒されていた。後年、彼女が語った『北の国から』への思いや現場でのエピソードは、名作の裏側を物語る貴重な証言として今も大切に語り継がれている。