テレビの画面越しに弾ける笑顔を見せる彼女は、一見するとキュートなアイドル的ポップスターに見えた。しかし、その内側には妥協のないクリエイターの視点が存在していた。
メジャーデビュー当時から自ら筆を執り、メロディを紡ぐ。ピアノの前に座れば、表情を一変させて繊細な音色を鳴らす。ポップな世界観からダークで切ない楽曲まで、自分の声がどう響くかを緻密に計算しつくしていた。キュートなパブリックイメージと、裏にある卓越した音楽的IQ。このギャップこそが、彼女を同世代のシンガーソングライターの中でも特別な存在に仕立て上げていた。