事態が動いたのは2006年7月12日の未明。世田谷区内の交差点で信号無視をした乗用車が警察官に制止された。ハンドルを握っていたのは中村獅童。だが、世間を真に震撼させたのは、警察の取り調べ過程で発覚した助手席の女性の存在だった。それが、かつてNHK連続テレビ小説『オードリー』で清純派女優としての確固たる地位を築いていた岡本綾だったのだ。
当時、中村は女優の竹内結子さんと結婚したばかりであり、第一子が誕生した直後というタイミングでもあった。家庭の幸福を象徴する存在と目されていた矢先の不祥事、そして深夜に同行していた「同乗者」の存在。スキャンダルの要素がすべて揃ったこの事件は、瞬く間に地上波テレビのワイドショーをジャックし、日本中の関心事へと膨れ上がっていった。