井川氏の現在の活動で特筆すべきは、かつて自らを狂わせたギャンブル体験を、逆手に取ってビジネス知見へと昇華させている点だ。日本国内で解禁に向けた準備が進むカジノ・IR産業において、VIP客の心理構造やハイローラーが落とす資金のメカニズムを実体験として熟知している人物は、国内にほとんど存在しない。
この独自の見識を買われ、国内外のIR関連事業者や投資ファンドからのアドバイザリー業務、あるいはエンターテインメント事業へのエンジェル投資を展開していると目される。自らの失敗談を単なる「過去の傷」で終わらせず、高度なビジネス・経済のアナリシスとしてマネタイズする手腕は、投資家としての鋭い嗅覚を物語っている。