午前6時、開式の合図とともに競りが始まる。場内の電子モニターには、刻一刻と変化するロット情報と単価が映し出される。2026年現在の競り市況を分析すると、定番の菊やカーネーションといった葬需・ギフト需要の安定に加え、ニュアンスカラーのバラや個性的で日持ちのする観賞用植物の引き合いが著しく強まっている。
現場で得た裏情報によれば、特に高品質な地元生産者の品目に関しては、競り開始直後の数秒間で想定高値を更新するケースが相次いでいる。一方で、猛暑や暖房燃料コストの影響を受けた一部品目は出荷時期がずれ込み、一時的な供給不足から競り価格の急騰が見られる場面もあった。需給のブレを素早く察知し、的確な値を付けるバイヤーの眼光は真真切切そのものだ。