一方で、キャスト側の視点に目を向けると、メン地下は若者が自己表現と経済的独立を同時に追求する新たなプラットフォームとしての側面も持っている。大手芸能事務所に所属せずとも、自らSNSを発信し、ファンを獲得できる時代だ。
TikTokや縦型ショート動画で数百万再生を突破した動画をきっかけに、一夜にして人気メンバーへと上り詰めるケースも少なくない。自作の楽曲や振り付けでセルフプロデュースを行い、月収100万円以上を稼ぎ出す20代前半のキャストも実在する。従来の厳しい下積み時代を経ることなく、ダイレクトに市場の評価を受けられるスピード感は、Z世代の若者にとって魅力的な選択肢となっている。ただし、セルフプロデュースゆえの炎上リスクや、過酷なスケジュール管理による心身の摩耗といった課題も隣り合わせだ。