専門家が比較対象として挙げるのが、首都圏に甚大な停電被害をもたらした2019年の台風15号や、広域で浸水被害が出た2019年19号だ。当時の状況と今回のパターンを突き合わせると、強風域の広さと進行速度に顕著な類似が見られる。
一方で異なるのは、2026年特有の気候変動に伴う「大気中の水分保持量の多さ」だ。同じ強度の台風であっても、降水量そのものが増大する傾向にあり、従来のハザードマップの想定を超える浸水深が観測されるケースが相次いでいる。過去の記憶だけに頼った安全判断はきわめて危険と言わざるを得ない。