行事のあり方も一新された。体育祭や文化祭の企画書づくりから予算管理、当日の進行に至るまで、主導権を握るのは生徒会と各実行委員会だ。教員が細部まで指示を出し、全員が一糸乱れず動くような形式美は追究しない。
「失敗も含めて生徒の経験値にする」という方針への転換は、結果として教員の業務負担を劇的に軽減した。残業時間が大幅に圧縮されたことで、教員には授業準備や個別の生徒面談にじっくり時間を割く余裕が生まれた。疲弊していた職員室に笑顔と活発な対話が戻ったこと。それこそが、学校全体の空気を明るく変えた最大の要因かもしれない。