レトロゲーム市場において現在も安定した取引価格を維持しているのが、1990年3月2日にサンソフト(サン電子)から発売されたPCエンジン用ソフト『シティーハンター』です。本作はサイドビュー方式の横スクロール・アクションシューティングであり、プレイヤーは冴羽獠を操作して新宿の裏社会に蠢く巨大組織に立ち向かいます。
発売当時のゲーム雑誌『ファミ通』クロスレビュー等でも注目を集めた本作は、グラフィックの描き込みと原作特有のダークなトーンを巧みに融合させていました。愛銃コルト・パイソン.357マグナムを撃ち分ける感覚や、物陰に身を隠すローリングアクションなど、当時のハードスペックを限界まで引き出した意欲作として知られています。
一方で、レトロゲーム攻略コミュニティにおいて語り草となっているのがそのシビアな難易度設定です。敵の弾幕が激しく、ライフ制を採用しながらも油断すると一瞬でゲームオーバーに追い込まれるバランスとなっており、ボスの行動パターン把握と精密な射撃タイミングの習得がクリアの絶対条件でした。ストーリーデモには槇村香をはじめとするおなじみのキャラクターが登場し、ファンディスク的な魅力も兼ね備えていたことから、キャラゲー受難の時代において「手応えある硬派なアクションゲーム」としての確固たる地位を築きました。