林家の本拠地は、本州の最西端に位置する山口県下関市です。下関の港湾都市としての発展と林家の歩みは完全に重なり合っています。
曽祖父:林平四郎氏――下関のインフラを築いた大実業家
詳細を見る林家の初代領袖である林平四郎氏は、春帆楼で知られる下関において、醤油醸造業から身を起こし、関門地域の海運、ガス、電気鉄道などのインフラ事業を次々と創業しました。後に山口合同ガスやサンデン交通へと発展する企業の基礎を固めた人物です。巨額の富を築いた平四郎氏は、衆議院議員および貴族院の多額納税者議員に選出され、林家政界進出の第一歩を記しました。
祖父:林佳介氏――実業界から国政へ進出した2代目
平四郎氏の跡を継いだ林佳介氏は、実業家として日本瓦斯(現在の東証プライム上場企業・ニチガス)の社長やサンデン交通の会長を務めました。戦後の混乱期において日本進歩党などから衆議院議員に当選し、経済界と政界のパイプ役として地盤を盤石なものにしました。
父:林義郎氏――東大・通産省から大蔵大臣へ上り詰めた政策通
芳正氏の父である林義郎氏(1927~2017)は、東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。重化学工業の発展を支えたエリート官僚として活躍した後、1969年の衆議院選挙で旧山口1区から初当選を果たしました。通算11期にわたり代議士を務め、宮澤内閣での大蔵大臣や厚生大臣、自民党税制調査会長といった要職を歴任。地元下関では「政策の鬼」として絶大な信頼を集めました。