フィンクの危機モデル完全網羅|4段階の心理と現場で使える看護計画事例

フィンクの危機モデル完全網羅|4段階の心理と現場で使える看護計画事例

フィンクの危機モデル完全網羅|4段階の心理と現場で使える看護計画事例に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

実習記録や臨床看護計画で最も看護学生や新人が頭を抱えるのが、患者が病気を否認している「防御的退行期」へのアプローチです。具体的な臨床事例をもとに、根拠に基づいた看護計画を展開します。

事例設定:50代男性・直腸癌による永久人工肛門(ストーマ)造設術後

術後4日目。ストーマ造設は成功したものの、患者はストーマ装具を見ようとせず、「自分は運が良いから来月には仕事へ復帰できる」「看護師さん、パウチの交換は全部やっておいてよ、自分で見る気はないから」と笑顔で語り、自己管理指導を拒否している状況。

アセスメントの視点

患者は突然の排泄経路変更という身体的・心理的喪失に対し、防御的退行(否認と過度な楽観視、退行)の機制を用いて自我の破綻を防いでいます。現時点でストーマを直視させたり、自己管理を強制したりすることは防衛壁を粉砕し、急激なパニックや重度抑うつを誘発するリスクがあります。今は「否認することを許容」しつつ、安全感を確保することが介入の基盤となります。

看護計画(Care Plan)

計画分類具体的な看護介入項目と臨床上の留意点観察計画(O-P) 1. 表情、言動、声のトーン、過度な明るさや焦燥感の有無
2. ストーマ装具交換時の視線(患部を見ているか、背けているか)
3. 睡眠状況および食欲の変化(潜在的な不安の身体化サイン)
4. 家族面会時の会話内容および態度変化 直接ケア計画(T-P) 1. ストーマ交換時は手際よく清潔に実施し、患者の視線を無理に誘導しない
2. 「見たくない」という感情を否定せず、「今は見えなくても大丈夫ですよ」と受容的態度を示す
3. 訴えや仕事への思いを遮らずに傾聴し、感情表出の安全基地となる
4. 交換手順を実況中継のように言語化し、聴覚からの情報入力を段階的に促す 教育・指導計画(E-P) 1. 患者自身への直接指導は最小限とし、本人が質問してきた事柄にのみ簡潔に回答する
2. 家族に対し、現在の言動が自我を守るための正常な防衛機制であることを説明し、無理な励ましを避けるよう助言する
3. 今後の見通しについてパンフレットを手元に置くのみにとどめ、本人のペースで閲覧を待つ
山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。