原稿用紙に向かう際、書き出しの数行で採点官に「基礎が身についていない」と判断されるケースが後を絶ちません。作文の原稿用紙タイトルと名前の配置には、長年培われてきた確定的なフォーマットが存在します。一般的な縦書き400字詰め原稿用紙の場合、1行目に表題を配置し、上部を2マスから3マス空けるのが標準作法です。副題をつける場合は次の行に配置し、ダッシュなどで挟んでさらに1マス下げて記述します。
氏名の記載方法も厳密です。2行目に氏名を書く場合、用紙の下部に合わせるように配置し、名字と名前の間を1マス空けて、一番下のマスを1マス空けるのが基本形とされています。ただし、入試問題や資格試験の小論文では、原稿用紙の枠外に受験番号と氏名を記入する専用欄が設けられているケースが多く、その場合は1行目の1マス目から本文を書き始める指示が出されることも珍しくありません。問題文の指示を最優先にしつつ、指示がない場合の標準形式を身につけておく必要があります。
本文に入ってからの基本となるのが、原稿用紙の段落と字下げです。新しい段落を始める際は、必ず行頭を1マス空けて書き始めます。この1マス空けは段落の変わり目を視覚的に明示するための国際的なタイポグラフィの共通ルールでもあります。学校の課題である読書感想文の原稿用紙書き方においても、本の一節に触れて自分の心情の変化を述べる転換点では、迷わず改行して1マス空けるリズムを徹底することが、読み手にストレスを与えない文章作りの第一歩です。