2026年現在、壬生寺の境内授与所は、伝統的な寺院巡礼者と若い世代の歴史・ポップカルチャー愛好家が共存する独特の熱気に満ちています。特に注目を集めているのが、意匠を凝らした限定御朱印の世界です。
壬生寺で通常授与されている御朱印は、本尊である「延命地蔵尊」や、京都十二薬師霊場の第四番「歯薬師如来」などがありますが、圧倒的な人気を誇るのが新選組関連の御朱印です。新選組の隊旗に刻まれた「誠」の文字を鮮烈な朱泥で押し、近藤勇の家紋(丸に三つ引両)をあしらった直書き御朱印(志納料500円)は、通年で授与されています。
さらに現在、境内受付で大反響を呼んでいるのが、季節限定の「切り絵御朱印」や特別記念御朱印(志納料1,000円〜1,500円)です。精巧なレーザーカット技術により、壬生寺の象徴である大念仏堂の格子や、新選組の羽織でおなじみの「だんだら模様」、桜や紅葉のシルエットが立体的に浮き上がる美術工芸品のような仕上がりとなっています。
現地取材時の観察によると、午前10時前後および午後2時前後の時間帯は、御朱印の拝受を待つ参拝者の列が社頭に伸びることが珍しくありません。SNSやコミュニティ上でも「切り絵御朱印の細工の美しさに息をのんだ」「誠の文字を目の前で墨書してもらい、背筋が伸びる思いがした」といった反響が多数報告されています。
御朱印帳を持参して直書きを希望する場合は、混雑時で15分〜30分程度の待ち時間が発生するため、境内に到着したらまず阿弥陀堂の授与所で帳面を預け、番号札を受け取ってから壬生塚や歴史資料館をゆっくり拝観するのがスマートな動線です。