暗証番号を巡っては、インターネットやSNS上で法的な誤解が散見されます。代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
「暗証番号を忘れたり、ロックされた状態のまま車を運転すると無免許過失や道路交通法違反になるのではないか」という不安の声があります。しかし、暗証番号の失念やICチップのロックは、運転資格(公安委員会の免許効力)に何ら影響を与えません。警察官の交通検問などで免許証の提示を求められた際も、通常の目視確認で違反切符を切られるような事態は生じないため、公道走行自体は合法です。
また、「一度ロックされたら再発行費用を払って免許証を作り直さなければならない」という言説も誤りです。手数料を払って再交付を受ける必要はなく、次回の免許更新時を待てば、その場で新しい暗証番号を2組再設定してICチップ内のデータごと丸ごと上書き更新されます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
暗証番号が不明な状態になったとき、今すぐ警察へ行くべきか、それとも次回の更新まで放っておいてよいのか。判断基準は明確です。
- 今すぐ警察署・免許センターへ行くべき人:
- 直近で銀行口座の開設、住宅ローン契約、自動車の売買(車庫証明手続き)を予定している人
- マイナンバーカードとの連携機能や、自治体窓口でのIC身元確認を頻繁に利用する人
- 運転免許証の更新時期が1年以上先であり、番号不明の状態に強い心理的不安を感じる人
- 次回更新まで放置して差し支えない人:
- 免許証を純粋な「自動車運転の資格証」および「日常の目視確認用身分証」としてしか使っていない人
- マイナンバーカードを別途所持しており、公的証明書の発行や各種認証をマイナ側で完結できる人
- 免許更新の誕生日が数か月以内に迫っている人(更新窓口で自然に再設定できるため二度手間を回避可能)