話題のフレーズ「それ全然わかんない」のルーツを辿ると、SNSカルチャーの進化と動画プラットフォームにおける音声ミームの急速な定着が浮かび上がってきます。流行の決定打となったのは、TikTokをはじめとする縦型ショート動画でバズを生んだ音源です。難解な話題や理不尽な要求、専門用語だらけの長文トークに対し、あえてリズムに乗せて「それ全然わかんない!」と明るく突き放すシュールな掛け合いが、若年層クリエイターの間で共感を呼びました。
取材班が過去の配信記録やコミュニティログを検証したところ、特定のタレントや有名芸人が番組内で放った単発の決め台詞というよりも、インフルエンサーやVTuberの雑談配信、日常系コントユニットが投稿した「テンポの良い無知の告白」がサンプリングされ、切り抜き動画を通じて二次創作的に連鎖した現象であることが確認できます。動画のBGMとして音源化されたフレーズは、ダンス動画のオチや友達同士の会話再現コントの「決めパンチ」として瞬く間に転生を繰り返しました。
SNS上では「難しい議論に巻き込まれそうなときに使い勝手が良すぎる」「言い方が可愛くてトゲが立たない」といったリアクションが続出。従来の「分かりません」という回答が持っていた硬さや気まずさを、ポップでキャッチーな肯定感へと反転させた点こそが、爆発的な再生回数とユーザー生成コンテンツ(UGC)の急増を後押しした最大の要因です。