そのデジタルシフトの最前線にあるのが、LINEマンガをはじめとするスマートフォンのマンガアプリだ。かつては古本屋を巡らなければ入手できなかった昭和・平成の名作が、いまや指先ひとつのタップで手軽に読める。縦スクロールでの閲覧や無料試し読みの施策により、かつて作品を知らなかった10代・20代のスマートフォンユーザーが日常的に名作と出会う構造が完成した。
さらに、映像配信の巨人であるNetflixによる大型アニメ化やリメイク企画の真相にも注目が集まっている。グローバルなプラットフォームが日本のクラシック漫画に目を付ける理由は明快だ。国境を超えて人間の本質的な感情に突き刺さる圧倒的なストーリーテリングが、すでに完成された形でそこに存在するからだ。最新技術による映像化は、往年のファンを歓喜させると同時に、世界的なメガヒットコンテンツを生み出す強力なトリガーとなっている。