失敗しない肌色の作り方と黄金比率|絵の具調色から改名真相まで徹底解説

失敗しない肌色の作り方と黄金比率|絵の具調色から改名真相まで徹底解説

失敗しない肌色の作り方と黄金比率|絵の具調色から改名真相まで徹底解説の注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。

絵の具で理想の血色感を生み出すためには、感覚に頼るのではなく、色彩学に基づいた絵の具混色比率を理解することが最短ルートです。市販のチューブから出したうすだいだいをそのまま塗ると、血の通わないマネキンのような平坦な仕上がりになりがちです。濁りのない美しい肌色を作る基本骨格は、以下の比率で構築します。

基本の肌色を作る配合ベースは「白(80%)+ 黄(12〜15%)+ 赤(5〜8%)」です。まずパレットに十分な量の白を置き、そこに少量の黄色を混ぜて淡いクリーム色を作ります。その状態から爪楊枝の先ほどのわずかな赤を徐々に足していくことで、日本人の標準的な明るい肌色が立ち現れます。

ここからリアルな立体感や深みを表現するために用いるのが、三原色肌色調色の応用です。人間の皮膚は単一の色ではなく、毛細血管の赤、脂肪の黄色、静脈や影の青が複雑に透過し合っています。そのため、基本の淡いオレンジ系に「ごく微量の青(シアンまたはウルトラマリン)」を隠し味として加えることで、肌特有の透明感が生み出されます。

多くの人が陥る「色が濁ってしまう現象」を完全に防ぐには、3つの濁らない混色テクニックを徹底しなければなりません。

第一に、「混ぜ合わせる絵の具の銘柄・チューブ数を3色(+白)以内に抑える」ことです。色の三原色理論(減法混色)において、顔料は混ぜる種類が増えるほど光の反射率が下がり、明度と彩度が同時に低下して灰色へ近づきます。影色を作りたいからといって黒を混ぜるのは最大の禁じ手であり、肌が一気に「泥で汚れたような質感」に変化してしまいます。

第二に、水彩絵の具肌色とアクリル絵の具調色における物理的性質の違いを意識することです。透明水彩の場合は白絵の具を極力使わず、水の希釈量で明度を稼ぐのが濁りを避ける鉄則です。対してアクリル絵の具は乾燥すると塗膜がプラスチック化し、濡れている状態よりもワントーン色が沈んで暗くなる特性があるため、パレット上では「完成目標よりも少し明るめ・薄め」に調合しておく計算が求められます。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。