さとう珠緒のプライベートをめぐる話題の中で、特に不安を煽る形で拡散され続けているのが「脳梗塞」のキーワードです。一部のネットまとめ記事では、あたかも彼女が脳梗塞で倒れ、重い後遺症と闘っているかのようなセンセーショナルな見出しが見受けられますが、これは完全な歪曲報道です。
事の真相は、2015年5月に放送された医療バラエティ番組『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)の密着企画にあります。番組内の精密検査として頭部MRI撮影を行った際、専門医から「無症候性脳梗塞(通称:隠れ脳梗塞)」が複数箇所(約5カ所)確認されたと告知されたのが発端でした。
医学的に「隠れ脳梗塞」とは、太い血管が詰まる典型的な脳梗塞とは異なり、微細な毛細血管が詰まったものの、自覚症状が出ないまま経過した痕跡を指します。中高年以降の脳ドック受診者において珍しい所見ではなく、即座に命の危機に瀕する病状ではありません。当時、大の酒豪として知られ、夜遅くまでの飲酒習慣が続いていた彼女に対し、専門医が「このまま不規則な生活を続けると、将来的に本格的な脳梗塞を発症するリスクが高まる」と強く警鐘を鳴らした場面が、文脈を切り取られて「発症して闘病中」と誤って伝播してしまったのです。
報道各社や本人の後日談によると、この診断結果にショックを受けた彼女は生活習慣を根本から見直しました。過度な飲酒を控え、水分補給を徹底し、適度な運動を取り入れるなど健康管理を徹底。10年以上が経過した現在も、舞台の稽古や本番を精力的にこなしており、運動障害や言語障害といった後遺症は一切存在しません。ネットのセンセーショナリズムが生んだ誤解の一例と言えます。