時計の針を巻き戻すと、転機となったのは2017年12月2日・3日に開催された広島グリーンアリーナ公演『LEGEND - S - 洗礼の儀 -』でした。公演直前に突如として発表された「体調不良による欠席」。そこから翌2018年のワールドツアーでもステージに立つことはなく、世界中のオーディエンスが固唾を呑んで見守るなか、2018年10月19日に正式なグループ脱退が発表されました。
公表されたYUIMETALの脱退理由について、本人は公式サイト上で直筆の想いを反映した手記を公開しています。そこには切実な葛藤と未来への決断が綴られていました。
「しばらくの間お休みをいただいており、大変ご迷惑をおかけしました。何度も考え直しましたが、私はこの度、BABYMETALを離れることになりました」
このメッセージの中で水野は、長引く体調不良によって万全のパフォーマンスを発揮できないもどかしさを率直に告白しつつ、次のような決定的な一言を遺しています。
「またいつか、水野由結としての夢に向かって進みたいという気持ちもあり、今回このような決断をいたしました」
過酷を極めた世界ツアーと成長期の心身の変調、そして幼少期から所属したさくら学院時代から培ってきた「一人の個人・表現者としてのアイデンティティ」を確立したいという強い自立心が、脱退という重大な決意へと繋がったことが伺えます。