首を鳴らすと一時的に関節の可動域が広がり、脳内でエンドルフィンなどの物質が分泌されるため、スッキリしたような錯覚を覚えます。この感覚を求めて日常的に「首をパキパキ鳴らす」行為を繰り返すと、頚椎には確実にダメージが蓄積していきます。
人為的に音を鳴らすほどの強い力を加え続けると、関節を安定させている靭帯が徐々に伸びて緩んでしまう現象が起きます。靭帯が緩むと関節が不安定になり、首は頭部(重さ約5〜6kg)を支えきれなくなります。その結果、不安定になった骨を補強しようとして骨の端に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれるトゲのような骨の変形が生じる場合があるのです。
また、関節が緩むと周囲の筋肉が常に緊張して首を支えようとするため、かえって慢性的な首こりや肩こりが悪化する悪循環に陥ります。「首を鳴らす癖をやめたい」と感じているなら、鳴らす行為そのものがコリの原因を作っている事実を認識することが改善の第一歩です。