政界の暗部に切り込み、日本中に激震を走らせた『文藝春秋』誌上の金脈追及。緻密なデータ分析と裏付け取材によって権力を追い詰めた裏で、立花隆の心身をケアし、膨大な原稿の推敲や資料整理を手助けしていた女性関係の存在が、近年出版関係者の口から明かされるようになってきた。
凄まじい緊迫感の中で行われた一連の取材現場では、時に命の危険すら囁かれた。極限状態のデスクワークにおいて、彼が唯一素の自分に戻り、弱音を吐くことができた場所。そこにいたパートナーの存在こそが、鋭利な刃物のごとき彼の知性を極限まで研ぎ澄ましていたのである。