週末の幹線道路やサイクリングロードをハイスピードで駆け抜けるロードバイク乗りの間では、合図の受け渡しが慣習として定着しつつある。だが、時速30キロ以上で走行する本格的なサイクリストにとって、片手をハンドルから離す行為自体に転倒のリスクが伴うことも否定できない。舗装の荒れた路面や強風時には、片手運転が思わぬ落車事故を引き起こす可能性もあるからだ。
そのため、熟練したサイクリストたちは路面状況を瞬時に判断し、安全が確保できる直進区間で早めに合図を出し終え、実際のコーナー進入時には両手で確実にハンドルを握り込む技術を身につけている。安全に止まる、曲がるためのコミュニケーションツールとして手信号を活用しつつ、自らの車体コントロールを損なわない判断力が現場では試されている。