目の周りの赤みを単なる皮膚の荒れと誤認していると、裏に潜む眼科系疾患を見落とす危険があります。特に以下の3つの病気は、早期の病態識別が愛犬の視覚保護に直結します。
1. 犬の眼瞼炎(がんけんえん)の症状と特徴
眼瞼炎は、いわゆる「まぶた」の皮膚や皮脂腺(マイボーム腺)に炎症が生じる病気です。初期段階ではまぶたの縁が赤く腫れ上がり、進行すると目の周りの脱毛やフケ、化膿性のただれを伴います。激しい痒みと痛みを伴うため、犬が前足で執拗に擦ったり床に顔を擦り付けたりすることで、症状が急速に悪化します。
2. 犬の結膜炎を引き起こす主な原因
結膜炎は、まぶたの裏側から白目を覆う結膜が炎症を起こす疾患です。原因は細菌・ウイルス感染、アレルギー、異物侵入、ドライアイ(乾性角結膜炎:KCS)など多岐にわたります。白目の充血やまぶたの裏の腫脹に加え、初期はサラサラした透明な涙、重症化すると黄色や緑色の粘り気のある目やにが大量に分泌されるのが特徴です。
3. 犬の角膜炎の症状と適切な初期対処法
黒目の表面を覆う角膜に炎症が起きる角膜炎は、放置すると角膜に穴が開く「角膜穿孔」に至る極めて危険な状態です。犬が目をしょぼしょぼと細め、光をまぶしがる仕草を見せたり、角膜の一部が白濁して見えたりします。角膜には無数の神経が通っているため激痛を伴い、即座に獣医師によるフルオレセイン染色検査と角膜保護治療を受ける必要があります。