二人の距離が急速に縮まったのは1961年のことだ。当時、美空ひばりは幼少期の『東京キッド』での鮮烈な登場から名実ともに昭和歌謡の頂点に君臨し、国民的な人気を誇っていた。一方の小林旭は、『ギターを持った渡り鳥』をはじめとする渡り鳥シリーズで爆発的なヒットを連発。盟友である石原裕次郎とともに日活の黄金期を牽引し、日活アクション映画のエースとして圧倒的な男性美を放っていた。
雑誌の対談や撮影所での偶然のすれ違いを経て、心を通わせ始めた二人。トラブルやプレッシャーに晒されていたひばりを、小林が持ち前の男気で支えたことが決定打となった。周囲の猛反対を押し切って結ばれた二人は、1962年11月に東京のホテルで盛大な結婚披露宴を挙行。大スター同士のロマンスに日本中が酔いしれた。