「とりあえず壁の空いているスペースへ」という安易な判断が、日々の生活ストレスと家計への打撃を招いている。代表的な失敗が、リビングのソファや寝室のベッドに冷暖房の風がダイレクトに吹き付けるレイアウトだ。どれほど高性能な気流制御を備えていても、近距離からの直撃風は体感温度を狂わせ、不快感や身体のだるさを引き起こす。
さらに深刻なのが電気代への影響だ。エアコン本体の温度センサーが部屋全体の室温を正確に感知できない「ショートサーキット」現象が発生すると、空間が冷えていないにもかかわらず機械が「設定温度に達した」と誤認し、無駄な強弱運転を繰り返して消費電力を跳ね上げる。カーテンレールや下がり天井、大型のカップボードが吹き出し口のすぐそばを塞いでいるケースはその典型例と言える。