米軍関係者向け不動産サイト「Military by Owner」の評判や実際の使い方はどうなのか。結論から言えば、日本国内の米軍基地周辺で米軍賃貸投資を手がける投資家や専業大家の間で、MBOは「オフベース(基地外)居住を希望する階級の高い軍人・軍属へ直接リーチできる最強のツール」として極めて高い評価を得ています。
米軍人が日本への転属(PCS:Permanent Change of Station)を命じられた際、まず母国にいる段階で住居探しを始めるケースが多々あります。米軍の公式ルートである基地内の住宅課(Off-Base Housing Office)に登録された物件リストだけでなく、軍人コミュニティ内で知名度が浸透しているMilitary by Ownerを個人的に検索し、広さや設備、ペット飼育の可否などを事前に吟味する軍人が後を絶ちません。
現場のオーナーや管理会社の証言によると、MBO経由で問い合わせてくる層は、比較的自己規律が高く、自ら英語で条件交渉やリサーチを行う情報感度の高い士官(オフィサー)や長期滞在の上級下士官、文民の軍属ファミリーが多い傾向にあります。これにより、質の高い入居者を早期に確保できる点が大きなメリットとして挙げられます。
一方で、「Military by Ownerの日本語対応」に関しては注意が必要です。サイトのUIから掲載規約、問い合わせメッセージに至るまで完全に英語のみの仕様となっており、日本語のサポートデスクは存在しません。そのため、英語での物件情報作成や問い合わせ対応に不慣れな個人の場合、「問い合わせが来ても返信に手間取り成約を逃した」「専門用語の解釈を誤りトラブルになった」というネガティブな口コミも一部で見られます。この言語の壁を自力で突破できるか、あるいは現地のバイリンガル管理会社を介して掲載するかが、評価を分ける最大の分岐点となっています。