情報拡散の主力プラットフォームであるX(旧Twitter)、YouTube、そして国内最大のニュースポータルであるYahoo!ニュースは、世論誘導の主主戦場となっている。ここで横行するのが、人工的な支持を一般市民の自発的な声に偽装する手法、すなわち世論誘導(アストロターフィング)だ。
X(旧Twitter)においては、トレンドワードの占拠が常套手段となる。政権にとって不都合なニュースが報道された直後、一見無関係に見える政権批判派への逆攻撃ハッシュタグが瞬く間にトレンドの上位に躍り出る。裏では短時間で膨大なリポストを生成するネットワークが稼働しており、一般ユーザーのタイムラインを「政権擁護の空気」で塗り替えていく。
一方、YouTubeでは解説動画を装った政治特化型チャンネルの乱立が見られる。サムネイルに煽り文句を並べ、特定の政党を極端に持ち上げたり、反対勢力を徹底的に貶めるコンテンツが高頻度で投稿される。Yahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)でも同様の傾向があり、記事公開直後の数分間に特定の政治的意図を持ったコメントが集中的に投下され、高評価(そう思う)を急増させることでコメント一覧の上位を独占する戦略が取られている。