教科書や旅行ガイドに必ず載っている「こんにちは」だが、実際の日本の日常で使われる頻度は、外国人が想定しているよりも遥かに限定的だ。朝の街角では「おはようございます」、夕暮れ時になれば「こんばんは」へとシフトする。さらに、店舗に入った際に聞こえてくるのは「いらっしゃいませ」であり、客側が「こんにちは」と返すケースは稀だ。
この特異な言語構造に、海外の日本語学習者は当初首を傾げる。英語の「Hello」やスペイン語の「Hola」のように、24時間どんな相手にも万能に使える挨拶が、日本語の標準語には実質存在しないに等しいからだ。このギャップこそが、検索窓に「japanese word for hello」と打ち込む人々が最初に突き当たる知的探求の入口となっている。