長崎スタジアムシティの開業に伴い、プロサッカーの興行拠点としての役割に一区切りがついたトランスコスモススタジアム長崎 現在の姿について、県内外から「活用頻度が激減したのではないか」という懸念の声が上がっていました。しかし、指定管理者である一般財団法人長崎県教職員互助会・株式会社長崎ヴェルカ共同事業体等の公表データや利用実績を確認すると、競技場としての稼働率は依然として極めて高い水準にあります。
本施設は正式名称を「長崎県立総合運動公園 陸上競技場」とし、全天候型400m×9レーンのトラックを備えた長崎県唯一の日本陸連第1種公認陸上競技場です。国体やインターハイ予選、全日本中学校通信陸上競技長崎県大会、さらには長崎マスターズ陸上など、主要な公式競技会を開催できる施設は県内でも限られており、陸上界にとって代替不可能な心臓部であり続けています。
週末を中心に学生や社会人の公式戦、記録会、市民マラソン大会の発着点として過密なスケジュールが組まれており、平日の一般開放枠も地元の陸上部や市民ランナーのトレーニング拠点として安定した需要を誇ります。プロスポーツ興行という「非日常の熱狂」から、県民が自ら身体を動かし競い合う「日常の地域スポーツ拠点」へと、主たる役割が本来の公設運動公園の形へ回帰したと言えます。