かいりきベア『ルマ』歌詞の意味と考察!莉犬提供の真相とタイトルの謎

かいりきベア『ルマ』歌詞の意味と考察!莉犬提供の真相とタイトルの謎

かいりきベア『ルマ』歌詞の意味と考察!莉犬提供の真相とタイトルの謎の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

『ルマ』の歌詞を歌詞カードや「ふりがな付き」のテキストで仔細に追っていくと、周到に張り巡らされたライミング(押韻)とダブルミーニングの仕掛けに驚かされます。

「はいはい 俯いちゃって ヤンヤンヤン」「クラクラリ 彷徨っちゃって 嫌嫌嫌(いやいやいや)」

ここで繰り返される「ヤンヤンヤン」というフレーズは、中国語のオノマトペのような軽快な音響感を与えつつも、文脈上は「病む(病み)」や「嫌悪」のトリプルミーニングを形成しています。さらにサビで炸裂する「見ない見ないフリ」「呆れ 諦め 狂っちゃって」「わんわん鳴いちゃって」といったリフレインは、精神的に追い詰められ、正常な思考が破綻していく過程のシミュレーションです。

また、カラオケやカバー動画における「パート分け」の構造にも注目すべき点があります。この楽曲は、主旋律に対して背後で嘲笑するように重なるバックコーラスや合いの手(「ヤンヤン」「ワン」「マオ」)が極めて緻密に設計されています。主旋律を歌う「追い詰められた主人公」に対し、周囲を取り囲む合いの手コーラスは「群衆の嘲笑」そのものです。カラオケで複数人でパート分けをして歌う際、無邪気にコールを叫ぶ側が無意識に「いじめる側の群衆」へと加担させられるという、ゾッとするような構造的仕掛けが内包されています。

視覚面においても、イラストレーター・のう氏のアートワークが歌詞の深層を強力に補完しています。画面に映るキャラクターは満面の笑みを浮かべ、可愛らしいポーズを取っていますが、その瞳の奥には光がなく、手首や首元には拘束や痛みを想起させる意匠が施されています。「笑っていないと存在を許されない」という強迫観念が、ポップなイラストの中に毒のように染み込んでいるのです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。