Q1:スペイン語とポルトガル語の両方を習得したい場合、どちらから先に勉強するのが効率的ですか?
A1:学習の目的が特に決まっていない場合は、「発音と文法の基礎が規則的で教材が豊富なスペイン語」から先に始め、中上級に達してからポルトガル語へ移行するルートが最も挫折しにくく王道とされています。ただし、音声学的な観点からは「母音の数が多く発音が複雑なポルトガル語の耳と口を先に作っておくと、後から学ぶスペイン語の発音・聞き取りが驚くほど簡単に感じられる」というメリットもあるため、ブラジル等に強い関心がある場合はポルトガル語から入るのも非常に有効な戦略です。
Q2:ブラジルのポルトガル語と、本国ポルトガルのポルトガル語はどれくらい違いますか?
A2:アメリカ英語とイギリス英語の違い以上に、「発音のリズム」と「日常の語彙・文法」に差があります。ブラジルポルトガル語は母音をはっきりと開き、歌うような明るいイントネーションで話すのに対し、本国ポルトガルの言葉はアクセントのない母音を極端に飲み込んで子音中心で発音します。また、進行形を作る際もブラジルでは「動名詞(estou falando=話している)」を使うのに対し、ポルトガルでは「a + 不定詞(estou a falar)」を使うなど日常表現も異なるため、学習開始時に「ブラジル式」か「ポルトガル式」かを明確に選んで教材を揃える必要があります。
Q3:英語の知識は、ポルトガル語やスペイン語の学習に役立ちますか?
A3:大いに役立ちます。英語はゲルマン語派の言語ですが、11世紀のノルマン・コンクエスト以降にフランス語やラテン語から大量の語彙を取り込んだため、英語の少し硬い単語(information, importante, hospital,動物や科学用語など)は、スペイン語(información, importante, hospital)やポルトガル語(informação, importante, hospital)と綴りがほぼ共通しています。英語の基礎語彙力がある日本人であれば、最初から数千語レベルのボキャブラリーアドバンテージを持って学習をスタートできます。