富士山と牡丹を同一フレームに収める絶景撮影には、いくつかの重要な技術的・環境的ポイントが存在します。ただ漫然とカメラを構えるだけでは、花に露出を合わせると背景の富士山が白飛びし、逆に富士山に合わせると手前の花が黒く沈んでしまうという現象が起こります。
最も推奨される撮影ポイントと構図のコツは、広角レンズを用いて手前に大輪の牡丹をローアングルで大きく配置し、奥にそびえ立つ富士山の山頂を堂々と抜くダイナミックな配置です。園内に設置された和傘や竹林、日本庭園の石灯籠などのアクセントを副題として添えることで、日本情緒溢れる重厚な作品に仕上がります。
また、富士山周辺は日中になると気温上昇に伴って上昇気流が発生し、午前10時を過ぎる頃から富士山頂に雲がかかりやすくなります。富士山ビュースポットとしての真価を堪能するには、空気が澄み渡り山肌の陰影がくっきりと浮かび上がる午前中の早い時間帯(開園直後〜9時30分頃)を狙うのが鉄則です。