バンバン解散後、ばんばひろふみはソロアーティストとして大ヒット曲『SACHIKO』を世に送り出す。この楽曲の爆発的なヒットにより、彼はフォークシンガーの枠組みを超えた国民的歌い手としての地位を確立した。
しかし、この時期は夫婦の関係性にとっても大きな転換期であった。フォークソングの文脈を重んじるばんばの音楽性と、筒美京平が構築した洗練されたポップスを主戦場とする平山みきのスタイルには、明確な対比が存在した。お互いが第一線で多忙なスケジュールをこなす中で、家庭内での対話の時間は削られ、音楽に対する価値観の違いが浮き彫りになっていった。
アーティスト同士の結婚特有の「互いの世界観に対する譲れなさ」が、次第に夫婦生活の歪みとなって表れていった時期でもあった。