モラルを無視した過激企画が横行する裏には、いわゆる炎上マーケティングの誘惑が存在する。悪名であっても注目を浴びれば再生数が伸び、広告収入や案件獲得につながるという安易な計算が、一部のクリエイターを暴走させてきた。視聴者の反感や怒りのコメントさえも、プラットフォームのアルゴリズム上では「高いエンゲージメント」とみなされてしまう過酷な現実に一因がある。
ソーシャルメディア業界全体が抱えるこの構造的課題は、クリエイターの倫理観だけに依存した解決が不可能であることを示している。怒りを燃料にして動画を拡散させるビジネスモデルは短期的には数字をもたらすが、長期的にはクリエイター個人のブランドを毀損し、ファンを離散させる諸刃の剣だ。