粉瘤(アテローム・表皮嚢腫)は、本来であれば皮膚の代謝によって垢(角質)として剥がれ落ちるはずの老廃物が、皮膚の内側に形成された袋状の組織(嚢腫=のうしゅ)の中に溜まり続けてしまう良性腫瘍です。
同じように生活していても全くできない人がいる一方で、次々と新しいしこりに悩まされる人がいます。粉瘤が出来やすい人の決定的な特徴として、まず挙げられるのが「毛根や毛包の構造的なターンオーバーの乱れ」です。毛穴の角質化が起きやすい肌質の場合、開口部が塞がりやすく、皮膚の内側へ袋が反転して形成されるリスクが高まります。
さらに見逃せないのが粉瘤と体質・遺伝の関係です。多発性に全身へ数十個以上の粉瘤が生じるケースでは、「多発性毛包嚢腫症(毛髪嚢腫)」や、大腸ポリープなどを合併する「ガードナー症候群」といった遺伝的素因が関わっている場合も確認されています。体質的に皮脂分泌が極めて盛んな男性や、角質が厚くなりやすい肌質を持つ人は、どうしても発症頻度が高くなる傾向にあります。