大宮駅の利用者の間ではすっかり「豆の木」という愛称が定着していますが、作品としての正式名称は『行きかう・めぐりあう』といいます。銘板にもしっかりと刻まれているこの名前を知る人は、地元でも決して多くはありません。
このモニュメントが設置されたのは1984年(昭和59年)のことです。1982年の東北・上越新幹線の開業に合わせて駅周辺の再開発が進み、1983年に大宮駅の東西連絡通路が完成しました。その翌年、大宮中央ライオンズクラブが結成10周年の記念事業として寄贈したのが誕生のきっかけです。
モチーフとなったのは、世界中で親しまれている童話『ジャックと豆の木』です。天に向かってどこまでも力強く伸びていく巨木のように「大宮市(現・さいたま市)が無限に発展してほしい」という願い、そして駅という巨大な舞台で「人々が幸福な出会いを果たしてほしい」という祈りが、スパイラル状に天へと伸びる造形に込められました。