出流山満願寺の開創は、奈良時代末期の神護景雲年間へと遡ります。日光の男体山を開山したことで知られる勝道上人が、修行の途上でこの地に霊気を感じ、草庵を結んだことが始まりと伝えられています。真言宗智山派に属し、山号を出流山、寺号を満願寺、院号を千手院と称します。
本堂に安置されている御本尊は、弘法大師空海の手彫りと伝わる千手千眼観世音菩薩です。本堂内では日々厳粛な護摩祈祷が執り行われており、立ち上る炎と響き渡る読経の中に身を置くことで、厄除け、家内安全、無病息災、大願成就の強力なご利益を授かることができます。
徳川将軍家や宇都宮氏など中世・近世の権力者からも篤い庇護を受け、坂東三十三観音霊場の第17番札所として定着しました。境内には、仁王門、鐘楼堂、薬師堂などが点在し、杉の大樹に囲まれた境内全体が荘厳な霊気に満ちています。