真珠という宝石は、静けさの中に圧倒的な品格を宿す。しかし、市場が求める価値観はここ数年で根底から覆りつつある。大量消費型のラグジュアリーから、真のストーリーと個性を備えた逸品へのシフトだ。
ミキモトはこの市場の変化をいち早く察知した。養殖真珠の発祥という歴史的背景に甘んじることなく、デザインのモダン化とハイジュエリーラインの拡充を一気に加速。伝統の「巻き(真珠層の厚み)」と「照り(光沢)」に対する妥協なき品質管理を守り抜きながらも、現代のアートシーンと呼応する斬新なコレクションを次々と発表している。