2022年春、陸上界を驚かせたのがGMOインターネットグループ陸上部(GMOアスリーツ)監督退任と、それに続く早稲田大学への復帰発表でした。当時、ネット上やファンの間では「チーム内部での方針対立ではないか」「急な人事交代の裏に何があったのか」といった様々な憶測が飛び交いました。
しかし、当時の公式発表や関係者のインタビューを総合すると、実態は極めて前向きな発展的解消であったことが分かります。GMOの立ち上げから6年間でチーム基盤を盤石にし、ニューイヤー駅伝でも上位争いができる体制を整えたことで、創設監督としてのミッションは一区切りを迎えていました。
そこへ重なったのが、過渡期を迎えていた母校・早稲田大学からの強い要請でした。「世界を見据えた指導ができるOB」「ゼロから組織を作れるマネジメント能力」を持つ花田氏への期待は極めて高く、実業団で培った最高峰のノウハウを次世代の学生たちへ還元したいという指導者自身の情熱と合致したことが、決断の決定打となったのです。GMO側も花田氏の功績を高く評価した上での円満な送り出しであり、確執による退任という噂は事実無根といえます。