スマホの検索窓にキーワードを打ち込む。それだけで、現在の位置情報から秒単位で最適なルートが弾き出される。だが、今の検索エンジンはそれだけではない。ユーザーの過去の嗜好、現在の気温、さらには「いま混雑しているか」というリアルタイムの空席状況までを加味して店を提案してくる。
「とりあえず近くで」という曖昧な欲求が、テクノロジーによって「今、自分が一番食べたいハンバーグ」へとピンポイントで変換される。この進化が、路地裏に隠れた名店や、看板を出していない隠れ家的な個人店に光を当てた。大通り沿いの巨大な看板を持つ店だけが勝つ時代は、完全に終わったのだ。