「指原莉乃のスキャンダル=フライデー」という認識は、ネット上における典型的な記憶の混同(フォールス・メモリ)です。事の発端は2012年6月14日発売の『週刊文春』(2012年6月21日号)に掲載された、「AKB48指原莉乃 元カレが告白『彼女と過ごした熱い夜』」と題された暴露記事でした。
記事の内容は、指原がAKB48の研究生から正規メンバーへと駆け上がっていた2008年から2009年頃、ファンの男性と交際関係にあったとするもの。誌面には交際当時の携帯電話のメール画面や、プライベートで撮影されたツーショット写真、さらには肌の露出を伴う決定的な写真が複数点掲載され、芸能界とファンコミュニティに激震が走りました。
ではなぜ、「フライデー」という呼称がここまで定着したのでしょうか。背景には、1980年代から続く「芸能人の熱愛スクープ写真=フライデー」という強力な代名詞効果に加え、当時AKB48グループの他メンバー(前田敦子のお姫様抱っこ報道や峯岸みなみの熱愛報道など)を『FRIDAY』をはじめとする写真週刊誌各社が相次いで報じていたメディア環境があります。センセーショナルなプライベート写真の流出という視覚的インパクトが、写真週刊誌の代名詞であるフライデーのラベルと結びつき、ネット検索の定番クエリとして定着したのが実情です。