東山山頂を訪れる観光客が最も混同しやすいのが、市営の公共スペースである「東山山頂公園」と、天台宗青蓮院門跡の飛地境内である「将軍塚青龍殿(しょうぐんづかせいりゅうでん)」の区別です。
東山山頂公園は京都市が管理する都市公園であり、誰でも24時間・入場無料で立ち入ることができます。園内西側に設置された木造デッキの「西展望台」からは、京都市街地を中心としたダイナミックなパノラマが広がります。
対して「将軍塚青龍殿」は、大正期の大日本武徳会京都支部武徳殿を移築・再建した大建造物と、清水寺の舞台の約4.6倍(延べ面積1,046平方メートル)を誇る巨大な木造「大舞台」を有する有料寺院施設です。大舞台からは京都市街はもちろん、北山から比叡山方面まで約200度を超える圧倒的な視界が得られますが、原則として夕方(17時/受付終了16時30分)に閉門します(※春・秋などの夜間特別拝観ライトアップ期間を除く)。
ネット上の写真やSNSの投稿で「京都の街を見下ろす巨大なウッドデッキ」として紹介されているものの多くは青龍殿の大舞台ですが、夜間に通常開放されているのは公園側の展望デッキです。「夜に行ったら門が閉まっていて入れなかった」という失敗談の多くは、青龍殿の営業時間を公園全体の閉鎖と勘違いしたことによるものです。