すすきのの早朝から昼間にかけて街を歩くと、「朝キャバ」と「昼キャバ」の看板が混在している光景を目にします。一見似通った時間帯の営業に思えますが、現場取材によると両者の間には「ターゲット層」「店内の空気感」「キャストのテンション」において決定的な断絶が存在します。
まず営業時間において、朝キャバは主に午前6:00〜午前11:00頃まで営業します。主な利用客は、夜のすすきので働いていたホスト、バーテンダー、他店のキャバクラキャスト、深夜勤務明けの業界関係者です。仕事終わりの解放感から店内は深夜のアフターバーに近い熱狂的なテンションになりやすく、お酒をハイペースで煽り合う場面も珍しくありません。
対照的に、正午以降に幕を開ける昼キャバは、落ち着いたサロンのような空間が広がります。来店客は観光客、テレワークの息抜きに訪れる層、一般企業の有休取得者などが大半を占め、BGMも程よい音量に抑えられています。「大騒ぎして酔い潰れる」朝キャバに対し、「カフェ感覚で会話と美酒を嗜む」のが昼キャバの美点であり、目的を取り違えて入店すると大きなギャップに戸惑うことになります。