新潟薬科大学を取り巻くインターネット上の評判を精査すると、過激な文脈で語られるトピックは概ね3つに集約されます。「入試難易度の急落(偏差値低下)」「薬学部の定員割れ問題」、そして「薬剤師国家試験の合格率低迷」です。SNSや匿名掲示板では、これらの要素を安易に結びつけ、「入れば誰でも受かるFランク大学」「卒業しても薬剤師になれないのでは」といった極論が一人歩きする光景が散見されます。
しかし、文部科学省の高等教育関連資料や私立大学関係者の証言を辿ると、この現象は新潟薬科大学単体の失策というよりも、2006年の薬学部6年制移行に伴って全国に私立薬学部が乱立した構造改革の後遺症であることが浮き彫りになります。首都圏への一極集中と地方の若年人口急減が重なり、全国の私立薬学部の約4割が定員未充足に陥るなか、地方に拠点を置く同大学がその矢面に立たされた格好です。
ネット上の反応においてとりわけ注意すべきは、単なる倍率や見かけの偏差値だけを切り取ったバッシングです。現場の講義や実習の過酷さを知る在学生からは、「入試が易しくなった分、入ってからの勉強量が膨大で進級が本当に大変」「国家試験対策は容赦なくふるい落とされる」といったシビアな内部告発が相次いでおり、「誰でも楽に資格が取れる大学」などという甘い幻想は現場のどこにも存在していません。