公式日本語版を歌うSHAUN(ショーン)とは、どのような音楽的バックボーンを持つアーティストなのでしょうか。彼のキャリアを紐解くと、単なる一発屋のポップシンガーではなく、韓国インディーシーンとクラブカルチャーを牽引してきた実力派クリエイターであることが分かります。
SHAUNは2010年、韓国の実力派インディーロックバンド「The KOXX(ザ・コックス)」のキーボーディスト兼シンセサイザー担当としてデビューしました。バンド活動と並行して一流DJ・音楽プロデューサーとしても頭角を現し、EXO、SHINee、防弾少年団(BTS)といった名だたるK-POPトップアイドルの楽曲制作やリミックスを多数手掛けた経歴を持ちます。2018年に開催された平昌冬季オリンピックの閉幕式では、韓国を代表するDJとして圧巻のパフォーマンスを披露し、世界中の注目を集めました。
そんな彼が2018年6月にリリースしたソロEP『Take』の収録曲こそが『Way Back Home』でした。当初はノンプロモーションだったにもかかわらず、メロディアスなトロピカルハウス調のトラックと哀愁漂うボーカルがSNSで火がつき、韓国最大の音楽配信サイトMelonをはじめとする主要チャートでBTSやBLACKPINK、TWICEを抑えて奇跡的なチャート逆走1位を達成。その後、オランダの世界的DJであるSam Feldtがコナー・メイナードをフィーチャーしたグローバル・リミックスを放ち、総ストリーミング数は世界累計で12億回以上を叩き出す世界的人気曲となりました。
そして2023年10月6日、日本のファンからの熱烈なラブコールに応える形で公式リリースされたのが『Way Back Home (Japanese Ver.)』です。特筆すべきは日本語詞のクオリティです。BTS、三浦大知、BE:FIRST、安室奈美恵らのミリオンヒットを手掛けてきた日本屈指の作詞家・Kanata Okajima(岡嶋かな多)が日本語詞を担当。「どんなに遠く離れていても、最後は君のもとへ帰る」という原曲の純真な切なさを壊すことなく、日本語特有の繊細な母音の響きを美しい旋律に完璧に融合させました。SHAUN自身が手記やインタビューで「日本のリスナーに向けて、言葉の細かなニュアンスまで真摯にレコーディングを重ねた」と語っている通り、外国人シンガーとは思えない自然で澄んだ発音がファンの心を掴んでいます。