のちに発売された完全新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(SV)』と比較されるケースは後を絶ちません。同じNintendo Switchのアクション要素を持つ作品でありながら、両者のゲーム体験は本質的に異なっています。
最大の違いは「世界の構造」と「プレイの主目的」です。『SV』が境界線のない広大な一枚マップを自由に探索する完全なオープンワールドを採用し、学園生活やマルチプレイ、対人戦に重きを置いているのに対し、『アルセウス』はコトブキムラを拠点に広大なフィールドへ出撃する「調査任務型(セミオープンフィールド)」の形式をとっています。
捕獲の手触りにおいても差は歴然です。『SV』は従来のコマンドバトルへシームレスに移行する形ですが、『アルセウス』はバトルに入ることなく、フィールド上でボールを投げて即座にゲットできる直感的なテンポ感を極限まで追求しています。「生態系を観察し、背後から忍び寄って捕獲する」という原始的な狩猟・調査の面白さにおいては、今なお『アルセウス』を最高峰に推す声が絶えません。