ベルセルク「剣と言うには」名言全文と鉄塊ドラゴンころしの真相

ベルセルク「剣と言うには」名言全文と鉄塊ドラゴンころしの真相

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『ベルセルク』の象徴である巨剣描写。ファンが暗唱するほど愛されるベルセルク名言全文は、以下の通りです。

「それは 剣と言うには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして大雑把すぎた
それは 正に 鉄塊だった」

この重厚なフレーズが最初に登場したのは、記念すべき単行本第1巻・第1話「黒い剣士」です。物語の導入部、酒場に現れたガッツが背中の布を解き、襲いかかる賊を一刀両断する場面で、読者に凄まじい視覚的衝撃を与えるための状況描写(地の文)として刻まれました。

しかし、物語の時系列においてこの巨剣が真の覚醒を果たすのは、黄金時代編の結末を描いた単行本第14巻です。「蝕」を生き延び、復讐の旅に出る直前のガッツが、鍛冶屋ゴドーの作業場に長年放置されていたこの剣を初めて手にとり、突如襲来した使徒(異形の化け物)を一撃で粉砕した瞬間です。初読時の「得体の知れない怪物狩りの大剣」という印象が、14巻を読むことで「絶望に抗うために鍛えられすぎた、呪われし必然の武器」へと昇華する構成の妙が、三浦建太郎氏の緻密なストーリーテリングの真骨頂といえます。

また、1997年のテレビアニメ版『剣風伝奇ベルセルク』および2016年版アニメにおいて、この一節を読み上げた名優・故・石塚運昇氏によるベルセルク ナレーションは、低く唸るような重低音ボイスによって多くの視聴者の鼓膜に焼き付けられ、言葉そのものを伝説へと押し上げました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。