かつて教団に身を置いていた脱会者や、信者の家庭に育った「二世信者」の手記・インタビューを検証すると、芸能界に限らず一般の信徒家庭にも共通する深い心理的ドラマが見えてきます。
ある脱会者の告白によると、教団内では「教えに従うことこそが人生の幸福と成功をもたらす」という価値観が徹底され、日々の行動指針や人間関係の選択に教理が強く反映される環境が形成されていました。特に芸能活動のような不確実性の高い職業に就く子どもを持つ親にとっては、「神のご加護によってオーディションに受かってほしい」「スキャンダルから守られたい」という切実な願いが、過度な教団への傾倒へとつながりやすかったと指摘されています。
しかし、子どもが成長して自己同一性(アイデンティティ)を確立する過程で、親の信仰との間に決定的な亀裂が生じるケースが少なくありません。公の場で見せる華やかな笑顔の裏で、実家からの過剰な宗教的プレッシャーや、教団関係者からの過度な期待に苦悩し、最終的に「信仰からの離脱」と同時に「家族との心理的距離の確保」を選択した元タレントも存在します。
脱会した元信者たちの現在を追うと、多くの人々が宗教的呪縛から脱し、一般社会で自立したキャリアを築いています。しかし、過去の信仰歴がネット上のまとめ記事やSNSで半永久的にデジタルタトゥーとして残り続けることに対する精神的負担は、今なお大きな課題として横たわっています。