ネット上のQ&AサイトやSNSで年末になると必ず浮上するのが、「大晦日に振り込んだお金は相手の口座にいつ届くのか?」という疑問です。ここには、全銀ネットの接続仕様をめぐる根深い誤解が存在します。
2018年以降、全銀システム稼働時間の拡大(モアタイムシステム)により、日本の銀行間振込は土日祝日や夜間でも原則24時間365日の即時振込が可能になりました。みずほダイレクトからの送金も、このネットワークに乗るため「いつでも即座に着金する」と思われがちです。
しかし、決定的な落とし穴が2点あります。
第1に、相手先金融機関の稼働ステータスです。振込先が地方銀行や信用金庫、一部の新興ネット銀行の場合、年末年始に自社ホストコンピュータの大規模データ更新を実施しており、モアタイム接続を一時遮断している事例が散見されます。この場合、みずほ側が即時に送信しても、着金は年始の営業開始日(2026年1月5日 月曜朝)まで保留されます。
第2に、受取人口座の確認機能停止です。深夜帯や特定メンテナンス中には、受取人の名義を自動照会する機能がオフになる時間帯があります。名義が手入力となり、1文字でも不一致があればエラー返還されるか、年始の銀行員による手動精査へ回されてしまいます。家賃や各種支払期限が12月31日や1月5日に設定されている場合、2025年12月30日(火)の営業時間内に完了させておかないと、思わぬ延滞事故に繋がりかねません。