彼らの才能は、舞台の上だけに収まらない。加賀翔が手がける小説やエッセイは、その巧みな情景描写と心理描写で文学界からも高く評価されている。一方の賀屋壮也も、話題のドラマや映画で強い印象を残す名バイプレイヤーとして着実にキャリアを重ねてきた。
文字による表現と、身体を用いた演技。双方のフィールドで磨かれた感性が、巡り巡って本業であるコントのクオリティをさらに押し上げる。コント師が小説を書き、俳優としてドラマに出演する動きは珍しくなくなったが、彼らの場合、そのどれもが「人間を描く」という一つの軸で深く繋がっているのが強みだ。